過去問対策について勘違いしてませんか?

2011年09月17日

過去問対策について勘違いしてませんか?


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こんにちは!
大学偏差値情報局です。

今日は裏技の一端を公開しますよー。

このブログでも過去問の重要性を口を酸っぱくして強調していますが、そういうことを言うと生徒から次のような趣旨の質問をよく受けます。

過去問分析(英語)をやれというから、やってみたらわからないことだらけで嫌になってしまいました。解説を見てもあまりよく理解できません。今やってもどうせできなくて嫌になるばかりだから、今勉強している教材を一通り終わらせて解説がすんなり理解できるようになってからまた解こうと思いますが、どうでしょうか?出題傾向などを掴んでも英語の勉強法はほとんど変わらないと思うので、今の勉強に一段落ついたところで解こうかとも考えています。


あなたはどう思いますか?

こういう悩みを抱えている人も多いのではないかと思って、今日はきっちりと過去問分析について再論してみたいと思います。
まず、過去問分析について誤解があるようなので、その点をクリアーにしておきますね。

ぼくが言っている過去問分析とは、出題傾向・頻出分野をつかみ、入試本番でそれが6、7割できるようにするには、今後どんな勉強をしていけばよいか、どんな解法を身につける必要があるか、ということをつかむことです。一言で言えば、学習の指針と戦略をつかむことですね。

ですから、過去問を「解く」必要はありません。あくまで「分析」。解きたきゃ解いてもいいけれど、解かなくても全く問題ないし、むしろ解く時間が無駄とさえ言えるかもしれない。もちろん、実力があれば解いてもいいと思いますが、現時点で志望校の過去問7割とれるような人はめったにいませんよ。今の段階でそれだけ取れるなら、そもそも受験勉強をする必要はないわけです。

くれぐれも、十分に実力がついてから過去問に取り組むという幻想に陥らないように!だいたい、馬鹿正直にやれば膨大な試験範囲をカバーしなければならない大学受験において、「実力」なんていつまでたってもつきませんよ!あなたに必要なのは、志望校に受かる「だけ」の学力です。それ以上でもそれ以下でもない。その点をはき違えて、「今やっている教材をまず完璧に!」とか勘違いしちゃうと、あなたは予備校の「いいお客さん」にしかなれないかもしれません。

過去問があるんだから、四の五の言わずにそれをまずできるようにすればいいじゃん!もう2学期なんだし。全般的「実力」をつけるのは、過去問が7割できる学力がついてからでも遅くはありません。

■過去問分析のやり方

では、どうすればいいか?

まず過去問の頻出分野をよくつかむことです。頻出分野・出題傾向というのは必ずあります。

志望校の過去問でよく出題されるのは、長文ですか?文法空所ですか?整序作文ですか?会話問題ですか?さらにさらに、文法なら、どの単元がよくでるんですか?不定詞?仮定法?時制?マニアック?それとも広く浅く?

さらに、ここで終わってはいけません。

次に、何が出題されていないかを調べます。プロはここまでやります。過去問と教科書や参考書の単元を照らし合わせて、「出題されていない分野=捨てる分野(あるいは、後回しにする分野)」を見極めてください。

それと、もうひとつ。

受験生の誰もが解けないような難問やマニアックな知識は最初から捨てるつもりで。難問はできるようになるには時間がかかりますが、たとえ解けてもあまり差がつきません。マニアックな知識も同じです。こういうものは、意識的に覚えないこと(覚えるとしても、入試直前)。

そして、合格最低点を取るために、自分に何が足りないのか、それを埋めるにはどのような勉強が必要か、どんな解法が必要かを考えてください。

繰り返しますが、問題はやる必要なし。赤本などの傾向分析や解答解説・和訳を参照してもオッケーですし、解答・解説が難しいなら担任の先生に聞いてみるのもいいでしょう。聞ける人がいないなら、出題傾向・頻出分野をつかむだけでもやらないよりはずっとまし。

とにかく、今後の勉強の指針、効果的な戦略をつかむことです。

このようにして出題傾向をつかんだら、あなたの勉強法は変わらないはずがありません。万が一、基礎力がものすごーく不足していて「全般的」に「まんべんなく」勉強する必要があるとしても、強弱はつけられるはず。どこに重点を置き、どこを無視するのかがわかっているので。

言うまでもなく、頻出分野の勉強に時間を多く割いてください。ここができなければ、他の受験生に大きく差をつけられてしまうので。

逆に、出題されていない分野には、あまり時間をかけてはいけません。こういうのは後回しにします。

後回しが気持ち悪ければ、さらっと基本だけ流してください。時間がなければ、手が回らなくてもしかたない。他の科目もやらなければなりませんし。

とにかく、上に書いたようなやり方で、過去問を7割解けるようにすること。まずこれを目指しましょう。



posted by 大学偏差値情報局 at 01:32 | TrackBack(0) | 偏差値の上がる話:大学受験勉強法
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