前回は、「夏休みの勉強法(1):これだけはやってはいけない」という話でしたが、今回は逆に「夏休みの勉強法(2):これだけはやってほしいこと」。
夏休みの最大のメリット(であるとともに、最大のデメリットにもなりうるのですが)は、学期に比べて自由時間が豊富にあるというところです。
自由時間=自習時間(遊ぶ時間にしたらデメリット)
なので、この豊富な自習時間に何をするか?ということが、夏休みの勉強法の主要な戦略となります。
で、何を最優先にするか?というと、、、
やはり、
一学期の復習です。
ぼくの経験から言って、この一学期の復習がきちんとできている人はほとんどいません。特に、英語や古文などの「積み重ね」系の教科は、一学期の復習に不備があると二学期以降がとてもきびしくなります。
つまりこうです。
一学期の復習ができていない
↓
一学期の内容を忘れる
↓
二学期で一学期の復習をせざるを得なくなる
↓
いらいらする、疲労がたまる、勉強が嫌になる
これが伸びない受験生(を抱えている塾講師?)のパターンなんですね。いや、ぼく(の生徒)だけじゃないっすよ。同僚とご飯を食べに行くと、だいたいこういう愚痴。
あなたはくれぐれもこういうパターンにはまらないように気をつけてください。受験生最後(絶対最後!)の夏ですから、悔いのないように勉強しましょう。
もちろん、一学期中に復習がばっちりしてあってもう完璧っていう人は、どんどん先に進んじゃってください。夏期講習もがんがん取りましょう。でも、そうでない人は、空き時間に必ず一学期の復習をしてください。むやみに夏期講座をとっても泥沼にはまる可能性大です。
ちなみに、池谷裕二さんもどこかでおっしゃっていましたが、原則として同一教材に対してしか復習効果はありません。問題集をころころ変えてはいけないのはこのためです。最近の予備校は親切なので、夏期講習に一学期の復習講座を設けてあるところがありますね。しかし、一学期に使ったテキスト(同一教材)を反復するほうが復習効果が高いですし、時間とお金も節約できるのです。
なので、夏はしっかりと自分の勉強を管理して、復習の時間を確保してください。