今回はぼくの高校時代の英語の勉強法をご紹介したいと思います。塾でこういう話をすると、決まって生徒はびっくりするんですが、
実はわたくしめ、高3まで英語の文型さえ知りませんでした。
高3になって初めて英文の構造を把握することの大切さを知り、文型などを考えるようになりましたが、それまでは文型などまったく気にしてませんでした。予備校に通っている友達はだいたい、SVOCとかMとか教科書や予備校のテキストに書き込んでいました。ぼくは傍で見ていて、なんでそんな面倒くさいことをやるんだろうって、ずっと不思議だったんですね。Sは主語、Vは動詞ってわかっていても、「Cって何?」というレベルだったんです。
では、英語が苦手だったかというと、逆です。真逆です。
英語はいちばん得意でした。
はっきり言って英語と現代文で高校生活を生き延びてきたようなものです。えっと、高2のときのベネッセの模試で、最高偏差値82を取ったことがあります。後にも先にもこんな偏差値たたき出したのはこのときだけだけど。
文型も知らないような輩がどうやってこんな破格の偏差値をたたき出したか。
その秘密は、、、
その秘密は、、、
実は、音読してただけなんです。なんだと思われるかもしれないけれど、ぼくは音読だけでこの偏差値をたたき出したんです。
もちろん、英語は嫌いではなかったので、文法の授業もそれなりに聞いていました。でも、ガチガチの文法マニアなどではありませんでした。だって、5文型さえ知らないくらいだから。
つまり、ほとんど音読のみでこのレベルに達してたわけです。
じゃあ、どうやって英文法の問題を解いていたのか。不思議でしょう。答えは簡単。
勘ですよ、勘。
ぼくは英語の長文だけではなく、英文法問題の例文も音読していました。単語の暗記などは嫌いだったんですが、音読だけはよくやっていたんですね。だから、おそらく、音読を通して頭の中に、いや、体の中に、正しい英文が無意識のうちにインプットされていたんですね。
文法問題をやるときも、選択肢を括弧にあてはめて頭の中で音読するんです。口になじんでいれば正解、口になじんでいなければ不正解、という、今思えばきわめて曖昧な解き方をしていたんですね。でも、当時は自分でもなぜかよくわかりませんでしたが、これで解けちゃうんです。難しい文法理論を知らなくても、高2レベルの文法問題ならこれで十分解けたんですよ。
ただし、受験生のあなたはこんな解き方、まねしないでください。あくまで音読の効果として例に挙げたまでです。
一方で、長文も音読していたおかげで速く読めましたね。長文中の単語や熟語も音読だけで覚えられましたし。英作文も頭の中で渦巻いている英文を組み合わせて書けば、それなりの英文が書けましたし。
ことほどさように音読は効果的です。でも、ちょっとした工夫をするとさらに効率よく学べます。
それは、次回のお楽しみとしておきましょう。