古文の活用表の覚え方(2):古文の偏差値を上げる話

2011年05月30日

古文の活用表の覚え方(2):古文の偏差値を上げる話


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大学偏差値情報局です。

今回は、古文活用表の覚え方の二回目、より具体的なやり方をご紹介します。前回は、活用表をいきなり覚えようとするのではなく、まずなじむこと、それには音読がいちばんだということをお話ししました。

今回紹介する方法は、記憶の原則にしたがってちょっとひねってあります。この方法にしたがって音読していけば、活用表が楽々頭に入ってしまいます。

古文の活用表を楽に覚える方法


まずは用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用を覚えます

ご存じない方のためにあらかじめ断っておきますが、用言の活用さえ覚えたら、助動詞の活用は実は覚える必要はありません。「ず・き・まし」の3つだけは暗記しなければなりませんが、後はすべて用言の活用の応用に過ぎません。

例えば、受身・尊敬・自発・可能の「る・らる」って助動詞があります。「る」は「れ・れ・る・るる・るれ・れよ」って活用しますが、実はこれは下二段と同じなんです。下二段は「e・e・u・uる・uれ・eよ」って活用しますね。だから、「る」の活用は、ラ行下二段と同じなんです。また、「らる」は「る」の活用の上に「ら」をつけただけだから覚える必要なし。だから、下二段さえ覚えていれば、「る・らる」の活用なんて覚える必要ないんです。音読して慣れるだけでOK。

助動詞の活用表を見てください。そこに活用型という欄がありますよね。「る・らる」だったら「下二段型」。これは「る・らる」の活用は下二段と同じですよってことなんです。だから、下二段さえ覚えていれば、あとは音読で慣れるだけ。

このように、覚える量をできるだけ減らすことも、記憶術の鉄則です。

というわけで、まず用言の活用を覚えましょう。

以上は基本ですけど、意外と知らない方もいらっしゃるので確認しておいてくださいね。


さて、用言の活用を覚えいく手順を説明しましょう。


(1)まずは四段・上二・下二・上一を唱えます。

これらはまず音のパターンを音読した後、何行でもいいですからパターンにあてはめて唱えてみます。例えば、四段なら、「a・i・u・u・e・e」と唱えた後、カ行をあてはめて「か・き・く・く・け・け」と言ってみる。これを上一までくり返します。

蛇足ですが、なぜ「四段」というのか、なぜ「上二段」というのかを理解しておくと覚えやすくなります。例えば上二段だったら、50音図のi段とu段(上の二段)を使うから「上二段」というわけ。


(2)次に変格活用と下一段を音読します。

これらは音のパターンではなくそのまま覚えます。例えば、カ変なら「こ・き・く・くる・くれ・こ(よ)」と唱える、というふうに。これを2回くり返します。

これも、なぜ「変格」なのかということを理解しておくと覚えやすくなりますよ。カ変なら「こ・き・く」までは四段と一緒ですね。ところが、「くる・くれ」は上二もしくは下二と同じです。命令形の「こ(よ)」にいたっては、カ変独特の活用になっています。このように、変な格好なので「変格」というわけです。


(3)最後に形容詞・形容動詞を音読します。

これも(2)と同じでそのまま覚えてください。例えば、形容詞なら「く・く・し・き・けれ・○」、「から・かり・○・かる・○・かれ」と唱えます。

たまに「く→から・く→かり…」と唱えている人がいますが、NG。というのは、「から・かり…」の方はラ変に「か」がついただけなので、改めて暗記する必要はないから。「く→から・く→かり…」はラ変の流れを乱してしまうのでやめたほうがいいです。


この(1)→(2)→(3)のステップを1サイクルとします。これを1日2回くり返してください。もちろんやる気のある方は1日3、4サイクルでもいいですよ。

ただ、ここからが重要なのですが、これを2週間程度毎日くり返すのです。いいですか、毎日です。

そして、このとき絶対に覚えようとしないでください。活用表とおなじみになろうというスタンスで取り組みましょう!暗記しようとするとそれがまたストレスになるので。

「リラックス×反復→定着」

これを目指しましょう。

個人差もあると思いますが、ぼくの経験上、だいたい2週間くらいで自然に覚えてくれますね。用言が身についてきたら、助動詞の活用も同様に毎日音読してみて下さい。「ず・き・まし」以外はいともあっさり覚えられるはずです。

ぼくは高校時代、この方法で2週間で用言の活用と助動詞を覚えてしまいました。ベッドに寝転がりながらリラックスして。要するに、だらだらやってました。

最後におすすめ本の紹介を。

富井健二『富井の古典文法をはじめからていねいに』(東進ブックス)がおすすめです。

この本のいいところはCDがついていることですね。これだけでも買いです。このCDには、用言や助動詞の活用、そして助動詞の接続の歌を吹き込んであるので、これを登下校中にくり返し聞くだけでもかなり活用は定着すると思います。

では、おつかれさまでした。


posted by 大学偏差値情報局 at 03:21 | TrackBack(0) | 偏差値の上がる話:大学受験勉強法
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