英単語の覚え方(3):復習のストラテジー

2011年05月16日

英単語の覚え方(3):復習のストラテジー


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英語偏差値が上がる話」英単語覚え方第三回は、英単語の復習法についてお話します。すでに「偏差値が上がる話:大学受験戦略編」を読んでくれた方には耳タコかもしれませんが、たとえ一度ちゃんと覚えたものでも、復習をしなければすぐに忘れ去られてしまいます。

前回ご紹介した「クイック・レスポンス」という方法は、単語が短期記憶されているうちに何度も反復リハーサルをくり返す手法ですから他の英単語記憶法よりはるかに忘却の度合いは低くなります。とはいっても、やはり人間の脳はものを忘れるようにできているので、一日経てば思い出せなくなるものも出てくるでしょう。でも、それが普通なんです。復習をして記憶の底に沈みかけたものを掬いだしてやればいいだけ。

ただし、その復習にも効率のよいやり方があります。その方法とは・・・

英単語を覚える目的は、単語を見て「瞬間的に」意味とイメージが思い出せるようにすることでしたね。英単語の復習も、この目的にそった形で行わなければなりません。今回はこの目的に適うような英単語の復習ストラテジーをいくつかご紹介します。

⑴まず、昨日覚えたすべての英単語について、「クイック・レスポンス」をする。
今日のノルマに入る前に必ず前回覚えたものの復習をすることは、偏差値を上げる勉強法の最も基本的なステップです。英単語の勉強もしかり。早速今日のノルマに取り組みたいと思うのはやまやまですが、その気持ちをぐっとこらえて、昨日の復習をしてください。

これだけであなたの勉強の記憶効率はぐっと上がり、ライバルに差をつけることができます。なぜなら、ほとんどの受験生は次から次に新しいものを勉強し、復習をないがしろにしているため、せっかく苦労して覚えたものも端から忘れていくからです。これは、講師としての経験から言って確かです。復習を後回しにしてはいけません。

幸い、「クイック・レスポンス」はその名の通り素早くできる方法なので、復習にも時間がかかりません。

思い出せなかったものに関しては、その単語にチェックを入れて、クイック・レスポンス(日本語訳を見て英単語を言ってみる)の作業をくり返して覚え直しておきましょう。やり方は前回の記事を確認してください。


⑵次に、例文を読んで単語の意味(あるいはイメージ)が瞬間的に思い出せるかどうか確認する。
クイック・レスポンス」による復習が終わったら、例文を読み、すらすらと内容理解ができるかどうか確認します。前回は、覚えたい単語の例文を読み、意味を理解しイメージを思い浮かべるという作業の重要性をお話しましたよね。今回はスピード重視でこの作業を行ってください。内容理解に時間がかかったり、思いさせなかったものに関しては、チェックを入れてください。

さて、これまでの復習作業でチェックの入った単語が、あなたが克服すべき「相性の悪い」単語です。相性の悪い単語は必ず出てきます。前回はじめて出会った単語であったり、似た綴りの単語と混同したり、いろんな理由が考えられますが、相性の悪い単語をいかに克服すべきしていくかが鍵となります。そこで、

⑶相性の悪い単語をメモに書き写し、嫌でも目に入る場所に貼っておく。
復習の最後にこの作業を行います。相性の悪いの悪い単語メモに書いて、例えば、トイレの壁、部屋の入り口のドア、机の近くなど、嫌でも目に入るところに貼り付けておきましょう。携帯のメモ帳に入力してもよいと思います。そして、その単語を見るたびに意味を確認すること。

ぼくは一時期トイレの壁が単語を書いた付箋でいっぱいになったことがありました。もう完璧に覚えた!という段階になったら剥がしましょうね。家族が迷惑するかも。。

あと、メモに単語の日本語訳まで書くかどうかなんですが、どちらでもOKです。書いた場合、その場で意味を確認できますが、書かなくても、意味が思い出そうとしてみてください。思い出せなかった場合、きっともやもや感が残るでしょうから、あとで必ず単語帳で確認しましょう。このとき、「あぁ、そうだった!」という感情を伴って記憶が脳にインプットされます。

話が脱線しますが、英会話がうまくなりたかったらネイティブの前で恥をかけとよく言われます。これは、ネイティブの前でうまく話せなかったり、awkwardな表現を使って意味が通じなかったり、訂正されたりして、恥ずかしい思いをしたという感情がそのときの状況をともなった記憶(エピソード記憶)を強化するからです。


⑷週末に、その週と前の週に学習した単語の総復習をする。
いいですか、「今週」と「先週」に覚えた単語です。そこまでやるのか!?はい、やります。ただし、ざっとでいいです。

やり方は、例文の速読がおすすめ。例文を次々にある程度スピードを上げて読んでいき、内容理解ができるかどうか確認します。時間がない場合、最低チェックを入れた単語の例文だけでもやっておきましょう。

以上が、ぼくがおすすめする英語の覚え方でした。もちろん、実績もあります。一例を挙げると、ぼくが指導していた生徒にこの方法を徹底して、偏差値が40台でふらふらしていた生徒を1年で偏差値60台にまで引き上げました(彼は上智に受かりましたが、一年仮面?浪人して早稲田に入りました)。

というわけで、あなたもがんばってください!


posted by 大学偏差値情報局 at 17:10 | TrackBack(0) | 偏差値の上がる話:大学受験勉強法
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