英単語の覚え方(1):どの程度まで単語に習熟すべきか

2011年05月07日

英単語の覚え方(1):どの程度まで単語に習熟すべきか


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今回から数回にわたって、英単語覚え方について考えてみたいと思います。

まず、具体的な方法に入る前に、なぜ英単語を覚えなければならないか、どの程度まで覚える必要があるのかを考えなければなりません。この点をちゃんとわかっていないと、単語を覚えるという比較的単調な作業が下手をすると無駄になってしまいますから。

さて、なぜ英単語を覚える必要があるかといえば、主に以下の理由が挙げられます。

⑴長文をすらすら読めるようにするため
⑵英作文のときに使えるようにするため
⑶語彙問題で得点するため

今回は⑴について考えてみたいと思います。英語長文を制限時間内で読解するには、ひとつの長文につきわからない単語がいくつもあっては無理。データをとったわけではありませんが、ひとつの長文につき10個以上未知の単語があると、文章の理解がおぼつかなくなり、読解のスピードもかなり落ちるはずです。

もちろん、未知の単語を文脈から推測する方法はありますが、未知の単語に出会うごとにどんな意味か頭をひねっているいたら時間が足りなくなります。それに、文脈から推測するにしても、当然未知の単語の前後の単語がすでに知っている単語でなければその推測も精度を保てません。

それが設問に関わらない場合には、未知単を放っておくという方法もありますが、知らない単語はやっぱりできるだけ減らしておいたほうがいいに決まってます。大学受験英語の長文読解は、結局、単語力と文法・構文力がものをいいます(現代文と比べてみれば、文章も簡単ですしね)。

では、英語長文を読解するにあたって、どの程度まで単語を覚えておく必要があるのでしょうか。ぼくがいつも塾で言っているのは、単語を見て瞬時に意味(あるいはイメージ)が浮かばなければだめだということです。「瞬時に」というところがポイントです。単語帳で単語を覚えたけど、思い出すのに時間がかかっているようでは、テストでは使えません。人間のワーキングメモリの容量には限界があるからです。例えば、

To our amazement, the results of the experiment contradicted our hypothesis.

という文を読むシミュレーションをしてみましょうか。

以下、この文を読んでいる正太郎くんの頭の中の声。

To our amazementは文頭にくる前置詞句だから全体で副詞で、to one's amazementは「〜が驚いたことに」だから、「私たちが驚いたことに」と訳せばいいな。the resultsが最初に出てきた裸の名詞だから主語だろう。後ろの前置詞句をこれにかけて、「実験の結果は」。動詞は、contradicted。ん?contradictってこの間単語集で覚えたはずなんだけどどんな意味だったっけなぁ、、、(10秒経過)そうだ、「矛盾する」だった。だから、えっと何の話だったっけ?何が矛盾したんだ?(ここで、主語を再確認する)。あぁ、そうだった、「実験の結果」だった。(以下省略)

さて、今の正太郎くんの読解で問題なのは、contradictの意味を思い出した後、再び主語を読み直さなければならなかった点です。パソコンのメモリ容量に限界あるように、人間が一度に処理できる情報にも限界があります。正太郎くんは、contradictという単語の意味を思い出す作業にメモリを集中してしまい、それまで読み解いた「驚いたことに、実験の結果は」の部分を忘れてしまいました。そのために、もう一度頭から読み直さなければならなかったのです。これが時間のロスになってしまいます。

つまり、正太郎くんの英文読解は、まるでポンコツの車のように、動いては止まり、動いては止まり、時々なぜかバックしたりして、ギクシャクしながら前進しています。前進するだけいいですが、目的地に着く前に時間切れになってしまうかもしれない。

こういう事態を避けるために、どの程度まで単語を覚える必要があるかといえば、単語を見た瞬間に(0.2秒後に)意味(イメージ)が浮かぶ程度まで習熟しなければならないということです。少なくとも、それを理想として設定しなければなりません。

長文を速読するとは、スラッシュ・リーディングをしたり、パラグラフ・リーディングをしたりすること(だけ)ではありません。単語と文法・構文にできるだけワーキングメモリを使わないこと、つまり、単語・構文・文法の処理に手間取らないようにすること、これが基本です。英単語の場合、くり返しますが、単語を見た瞬間に意味がわかるようにすることが、あなたのワーキングメモリを節約する最大のポイントです。

では、どうやって英単語を見た瞬間に意味か浮かぶ状態にもっていけばいいか。この目的にかなうように記憶戦略を練ることが、英語の偏差値をあげるうえで非常に大切。

偏差値のあがる話、今日のポイント
英単語は見た瞬間に意味が浮かぶようにしなければならない。
英単語の意味を前後の文脈から推測するという方法は、あくまで非常手段と心得ること。推測に頼り過ぎて英単語の暗記をおろそかにしてはいけない。
posted by 大学偏差値情報局 at 03:30 | TrackBack(0) | 偏差値の上がる話:大学受験勉強法
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