記憶倉庫への道を踏み固める:偏差値の上がる話E

2010年04月15日

記憶倉庫への道を踏み固める:偏差値の上がる話E


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偏差値上がる話も第六回目を迎えました。前回は、覚えているうちに復習することが重要だだというお話をしました。覚えているうちに復習して何の意味があるのか、という声が聞こえてきそうなので、今回はそれにお答えします。といっても、小難しい話をするのではなく、たとえ話で説明してみましょう。

学習した直後に、つまり学習内容を覚えているうちに復習することにはちゃんと意味があるのです。その理由はというと、、、

そうですね、こんな場面を想像してみてください。

あなたが缶詰を食料庫に保管しに行かなければならなかったとします。食料庫は木々がうっそうと生い茂るジャングルの中にあるとしましょう。さて、あなたは缶詰をもって倉庫に向かいますが、なにせジャングルの中にあるので、木を切り払い、草を踏みつけ、道を作りながら進まなければなりません。これはとても大変な作業です。そうこうしてあなたはやっとこさ倉庫にたどり着き、缶詰を保管することができました。

その1ヶ月後、隊長に命じられて缶詰を取りにいこうとしたあなたは、驚愕の事実に気づきます。そう、食糧庫への道が見あたらないのです。ところは熱帯雨林です。1ヶ月もすればせっかく切り開いた道にもたちまち木が生え、草が生えて、魔物がすみ、道が消えてしまいます。これでは缶詰を取りにいけませんね。

さて、記憶もこれと同じです。今の話の缶詰を情報に、食料庫を脳内にある記憶を保管する倉庫として読み替えてみてください。

もうおわかりでしょう。復習するということは、食料庫(=記憶倉庫)への道を辿りなおすことです。辿りなおす過程で、道は踏み固められます。道が踏み固められれば踏み固められるほど、倉庫へのアクセスは簡単になります。つまり、思い出しやすくなるというわけです。

では、なぜ学習の直後の復習が肝心なのか?それは、最初の学習の直後はまだ道が残っていますから、倉庫に行くことは簡単だからです。と同時に、学習直後に記憶の倉庫への道を辿りなおす過程で、あなたはしっかり道を踏み固めてもいるのです。この作業をすることで、次に倉庫に行くときにアクセスが格段に楽になるんですね。

ですから、覚えているうちに復習することにちゃんと意味はあるのです。

ぼくの塾・予備校講師としての経験から断言しますが、偏差値上がらない(あるいは、上がりにくい)生徒の共通点は、復習をしていないか、復習のやり方が下手かのどちらかです。復習の重要性くらいみんな何となく知っています。でも、復習が大切だとわかっていてもやらなかったり、あるいはやり方が間違っていたりすると、あなたの偏差値は絶対に上がりません。

最低でも、前回紹介したこの復習プランは守ってください。

1.最初の学習から10分後に一回目の復習を行う

2.次の日に2回目の復習を行う

3.その一週間後に3回目

4.その一ヵ月後に4回目

このプラン通りに勉強すると、一日の勉強時間の3〜4割程度を復習にあてなければならなくなるかもしれません。でも、それが正常なのです。

以前に学習した内容を復習もせず、次々と新しい単元を学習しようとする人、こういう人は、いくらまじめに勉強しているように見えても、残念ながらなかなか偏差値は上がりません。前の単元がうろ覚えだから、次の単元をやってもよく理解できない。復習と称して数ヶ月前に学習したことをもう一度やり直しても、もう記憶倉庫への道はきれいさっぱり消えているので、もう一度最初からやり直し。とっても効率が悪いですね。

偏差値を上げたければ、復習をきちっとこなせるような、賢く、そして知的忍耐力のある人になってください。


posted by 大学偏差値情報局 at 01:52 | TrackBack(1) | 偏差値の上がる話:大学受験勉強法
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