今日は「2009年度司法試験に強い大学ランキング」のご紹介です。今回は、各法科大学院の新司法試験合格率のトップ10ならびにワースト10をご紹介します。
さっそく、いってみましょう!
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新司法試験合格率ベスト10(2009)
*数字は合格率1位 一橋大学 62.9
2位 東京大学 55.5
3位 京都大学 50.3
4位 神戸大学 49.0
5位 愛知大学 48.8
6位 慶應義塾大学 46.4
7位 中央大学 43.4
8位 北海道大学 40.4
9位 首都大学東京 39.1
10位 千葉大学 37.5
新司法試験合格率ワースト10(2009)
*数字は合格率1位 京都産業大学 2.0
2位 島根大学 4.3
3位 駿河台大学 5.0
4位 大阪学院大学 5.6
5位 鹿児島大学 5.7
6位 東海大学 6.0
7位 神奈川大学 6.7
8位 大東文化大学 7.0
9位 香川大学 7.1
9位 東洋大学 7.1
出典)『週刊東洋経済』
2009年度の新司法試験合格率ベスト&ワースト10は以上のようになっていました。
特にワースト10の合格率を見ると、ロースクール濫立によって引き起こされている問題が具体的にわかります。現在、法科大学院を多く作りすぎた、あるいは、入学定員の枠が大きすぎた結果、入学倍率がものすごく下がってしまっています。例えば、ワースト1位の京都産業大学ですが、09年の入学定員60名に対して入学者数は19名、定員充足率は31.7%です。そのうち、新司法試験はわずか1名。京産大にかぎらず、不名誉なことにワースト10に入ってしまったロースクールの定員充足率は驚くほど低いです(例外は駿河台大学の101.7%)。
一昔前までは超難関資格ナンバー1だった難攻不落の司法試験、これからはどうなっていくのでしょうか。先頃日本弁護士連合会の新会長に就任した宇都宮健児氏は、司法試験の合格者数を現状よりも大幅に減らすことを明確に打ち出しています。司法試験合格者について、政府は今年をめどに年間3000人に増やすことを決め、日弁連も当初は賛成していたようです。しかし、宇都宮さんは選挙公約で年1500人程度とすることを掲げ、それが支持された形になりました。
ともあれ、受験する側としては、合格率などの事前調査をきちんと行って自分に合ったロースクールを選択することが大切でしょう。